看護師シンガーズ『第4回ナースステーション』で糖尿病を学ぶ

平成30年2月25日(日)、表参道の『NOSE art garage』にて、現役看護師で歌い手としても活動する『看護師シンガーズ』によるイベント『第4回ナースステーション』が開催された。看護師シンガーズは、行万里さきKAERI涼太の3人によるユニットで、「看護師だからこそ伝えられることがある」との考えから、個人の音楽活動の傍ら、定期的にイベントを開催している。本日のテーマは『糖尿病』、名前くらいは知っているが、実はどんな病気が知らない人の方が多いのではかなろうか。第1部は、SHOWROOM、YouTubeでも同時中継され、イベントに参加できない多くのリスナーも見ることができた。

第1部 本日のテーマ「糖尿病」について

糖尿病とは

最初に、3人による糖尿病に関する講義が行われたが、事前に準備したスケッチブックにより、紙芝居風にわかりやすく説明してくれた。糖尿病とは、インスリンの作用が十分でないために、ブドウ糖が有効に使われずに血糖値が高くなっている状態のことだそうだ。現在、予備軍も含め、日本では5人に1人が糖尿病にかかっており、もはや国民病といっても過言ではない。糖尿病には、主に1型、2型といった種類があり、大多数の患者は、インスリンの量不足やインスリンが効きにくい状態になる2型糖尿病で、インスリンが膵臓で殆ど作られなくなるという1型糖尿病は、かなり少数なのだそうだ。同じ糖尿病といっても中高年に多い生活習慣病といえるのは2型糖尿病で、1型糖尿病は子供や若い人に多く、発症の仕方や治療方法など、全く性質が違うものらしい。本日は、1型糖尿病にスポットを当てる形で行われた。

2名のゲストを迎えて

1型糖尿病を発症し、現在も治療を行っている2名のゲストが登場した。一般的に、糖尿病というと生活習慣病と思われているところがあり、偏見も多く、なかなか自分が糖尿病であることを打ち明けられないという悩みがあったようである。お二人ともとても元気そうに見えるが、その裏には、いろいろと苦労が多かったとのこと。普段使用している注射器や薬などを持参いただき、日常生活における糖尿病の付き合い方をわかりやすく説明してくれた。会場からはもちろん、看護師メンバーからも質問が発せられ、糖尿病への関心の高さを伺い知ることができた。糖尿病発症というと悪いことばかり想像されるが、多くの方とコミュニケーションをとれる機会が増え、病気を前向きに捉えられることも少なくないとのことだった。

第2部 看護師シンガーズのライブ

KAERIさん

子供のころから看護師になるのが夢だったが、音楽の力に助けられたことも多かった。看護師として、一人のシンガーとして皆さんを癒していける存在になりたい。今はタイトルがつけられない人生だけど、いつかこんなにいい人生だったとタイトルがつけられればいい。そんな思いを綴ったオリジナル曲『無題』を披露した。

行万里さきさん

先日より、iTunesで配信されたオリジナル曲『つばめ』、入院した人の気持ちや想いを綴った歌なんだそうだ。サビの高音の部分、どことなく苦しそうに歌っているところが、本当に切ない。二度、三度とじっくり味わいながら聞いてみたい、そんな曲である。

涼太さん

看護師シンガーとして伝えたいことを詩に綴った『命のバトン』、行万里さきさんの曲もそうだが、職業柄どうしても生死を表現した曲が多くなるのだろう。実はもうすぐパパになるのだそうだ。予定日を既に4日過ぎているので、いつ生まれてもおかしくない状況で、新たな『生』を迎えようとしている。

ラストは『糖尿病』をテーマにしたオリジナル曲

本イベント『ナースステーション』では、毎回、その日のテーマに合わせた曲を作って披露しているとのこと。今回は、『糖尿病』をテーマにした『明るい光が照らす方へ』、この曲は3人が分担して作ったのだそうだ。行万里さきさんが伴奏を、KAERIさんがメロディを、そして詩を涼太さんが…。看護師というのは、患者さんの想いに寄り添ったり察したりするしかできないけれど、それを代弁することが、看護師シンガーズの使命だと感じているとのこと。

そして次回は…

次回『第5回ナースステーション』は、テーマはまだ決まっていないが、4月29日(日・祝日)に『NOSE art garage』にて開催が決まったそうである。

最後に

実は、筆者も糖尿病予備軍で、かれこれ10年以上治療を行っているが、糖尿病には1型と2型という種類があることはもちろん、糖尿病がどういう病気なのかさえ、よくわかっていなかった。誰もが健康は大事と思いつつなかなか意識できない。動けなくなってはじめて、健康の重要さを認識するのが現実なのではなかろうか。看護師と音楽活動、実は最初に聞いた時、あまり関連付けができなかった。多くの方が、興味を持っている音楽を通じて、健康への関心を高めていく。非常に有意義なイベントであると感じた。

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