ソプラノ二重唱『いろは –iroha–』が1月27日にデビュー!

はじめまして、ソプラノ歌手の遠藤采(えんどうさい)と高橋香緒里(たかはしかおり)です。つい先日、『いろは –iroha–』というソプラノデュオのユニットを結成しました。二人とも東京藝術大学音楽学部声楽科出身で、大学時代からの、とても仲の良い親友です。来年1月27日にデビューコンサートを開催しますが、現在、クラウドファンディングを通じて開催資金集めをしています。よろしくお願いします。

最初に遠藤采さんに伺います

大学を卒業してからのお仕事について教えてください

大学卒業して初めてのお仕事は、写真家の篠山紀信さんが橋本マナミさんを撮影した『digi+KISHIN マナミ』というインターネット写真集(後にDVD化)の歌を担当させていただきました。もちろん、私自身も歌わせていただいたのですが、この作品のモデルとなった橋本マナミさんにポップスの歌唱指導もさせていただきました。それまで大学でクラシックしか勉強してこなかった私にとって、ポップスの歌唱指導は、初めての試みでした。私の中では、ずっとクラシックを学んできたし、これからもクラシックを続けていくんだろうなって思っていたのに、いきなり、このようなお仕事をいただいたことに戸惑いもありました。大学卒業したら、クラシックだけっていうわけにはいかないんだなって実感したお仕事でした。

ゲームが好きな影響で、ゲーム音楽を歌うこともあるそうですね

私はドラゴンクエストや風来のシレンといったテレビゲームが大好きで、その影響もあってか、ゲーム音楽を歌うお仕事をさせていただく機会が何度かありました。『第8回Game Symphony Japan』では、ファイナルファンタジーⅥのコンサートでオペラのマリア役として歌わせていただきました。このコンサートは、実際にファイナルファンタジーⅥに出てくるシーンをモンスターが出てくるところまでしっかりとゲーム通りに再現していたので、当時話題になったんですよ。私の出演したオペラのシーンは、実際のゲームでは、歌詞をしっかり覚えて、正確に選択しないとクリアできなかったので、ファイナルファンタジーのファンにとっては、思い入れの強い場面だったのではないかと思います。

直近のお仕事についても教えてください

これもゲーム音楽のお仕事なんですが、2017年の上半期は、ずっと『2017年艦これクラシックスタイルオーケストラツアー』にソリストとして参加させていただきました。4月から6月末まで、北海道から九州まで6公演の他、台湾にも行きました。もともとゲームの中ではポップス調で歌われている歌をオーケストラアレンジするときにクラシック形式にした方がおもしろいだろうということで、ソプラノ歌手として私が呼ばれたのです。私が担当した歌は、プレイヤーにとっては敵役の歌だったので、敵と戦ったトラウマを蘇えらせるような歌い方をしました。客席を見渡すと、感動して泣いてくださっている方もいれば、当時を思い出して感慨に耽っている方もいて、古くからのファンにとっては、思い出深いものがあったようでした。

続いて、高橋香緒里さんに伺います

大学を卒業してからのお仕事について教えてください

大学卒業してしばらくは、バイオリンの坊野称央己さん、ピアノの細貝柊さんに私を加えた3人で、「Bene’S doll(ベネズドール)」というユニットを組んで活動していました。それぞれのメンバーの地元(埼玉、千葉、神奈川)に東京を加えた4か所でツアー公演をしたのですが、おかげさまで、各公演とも満員御礼で、多くの皆様に楽しんでいただくことができたと思います。ツアーが終わってからも何度かこのメンバーで演奏させていただきましたが、私はオペラだし、他の二人はポップスだったりと、お互いの進む道も違うので、それぞれ別々に活動していくことになりました。

湘南ひらつか織り姫として活動していたそうですね

大学卒業した年に、第65回湘南ひらつか織り姫として活動させていただきました。湘南ひらつか織り姫は、私にとって、小さい頃からの憧れで、本当は大学時代に応募したかったのですが、いろいろな行事への参加など、織り姫としての公務が学校の試験と被ることも多く、学業を行いながら活動するのは難しいかなと思って、一度は諦めていました。それでも、自分の歌を活かして何か平塚市に貢献したいという思いが強く、大学卒業を待って応募させていただいたのです。織り姫になったことがきっかけで歌のゲストや地元の企業のパーティにもたびたび出演させていただくなど、いろんな人と交流でき、自分の世界が広がりました。七夕祭りでオープンカーに乗ったパレードは特に想い出深く、本当に楽しかったです。

歌劇団の研究生として勉強を続けているそうですね

昨年の4月より2年間、オペラの研究生として勉強を続けています。授業の内容は、オペラの一部をみんなで役を決めてアンサンブルしたり、演技の練習、舞台照明、舞台化粧など多岐にわたり、入学した年には、日本舞踊、日本歌曲、ダンスなどのレッスンもありました。他にも、イタリア語の勉強をしたり、時々、コンクールにも出場したりしています。来年の3月の卒業時には、修了公演と言って、オペラを1本やることになっているんです。この2年間、基本的に学業優先で、大学時代から恒例となっている12月のクリスマスコンサート以外の活動を控えていましたが、来年から、『いろは –iroha–』をはじめ、個人の活動も頑張っていきたいと思います。

最後に、『いろは –iroha–』の活動について伺います

二人が知り合ったきっかけから教えてください

(高橋)高校3年生の時に音楽大学を目指す人の夏期講習で知り合ったんです。私は采ちゃんのことを、かわいい子がいると思っていて、ずっと声をかけたかったんですが、なかなか声をかけられなかったんです。ある日、部屋の冷房が寒くて、采ちゃんが担当の方に、「寒いから消してください」って言ってくれたんです。それをきっかけに、休憩の時に私がナンパしました(笑)
(遠藤)香緒里ちゃんはイメージ通りで、すっごい明るくて、いつもきゃっきゃ、きゃっきゃしていたんですが、人見知りの私は、ずっといいなあって思って香緒里ちゃんを見ていたんです。そんなときに、突然、「すみませんっ」っていう感じで話しかけられたんです。そこから友達になって、ちょこちょこメールとかするようになりました。

大学生の頃は、どんな感じだったんですか

(高橋)はい、大学に入って、同じグループでずっと仲良く4年間過ごしたんですが、大学2年生の時に、新入生歓迎会で采ちゃんと重唱する機会がありました。
(遠藤)そうなんです、そのとき、お互い人生で初めてドレス着てオペラのワンシーンを演奏したんですが、二人とも凄く楽しくて、重唱するのってこんなに楽しいんだって初めて感じたんです。
(高橋)これをきっかけに、銀座でも演奏するようになって、何回か二人で演奏したよね。
(遠藤)そうそう、銀座のレストランだったんですが、食事をしているお客さんを前にして演奏しました。その時は、二人で活動しようっていうのではなく、単に仲がいいから一緒にやってたっていう感じでしたね。
(高橋)卒業の時にも、二人でリサイタルを開いたんですが、それが初めてのちゃんとした演奏会だったと思います。

二人でデュオを組もうとしたきっかけは何ですか

(高橋)大学卒業後、私はオペラの方に行こうと思っていたし…
(遠藤)私は好きなことをずっとやっていたので、しばらくは、二人別々に活動をしていたんですが、あるとき、「ソプラノって一番やっている人が多いのに、二人で組んでいるのってあまり無いな、そういえば楽譜もほとんど無いし…、これはもったいないな」ってふと思ったんです。私自身、オペラとかじゃなくて、何かオリジナリティのあるものをやってみたいなって思っていたんですが、そんなときに、同じ考えをもった香緒里を思い出したんです。それを香緒里に話したら、意気投合して、やってみようかっていうことになったんです。
(高橋)そうですね、私は大学の頃から、日本の童謡や歌曲、世界の民謡、そういうのを広めていきたいなってずっと思っていたんです。采ちゃんも日本歌曲とかが好きだし、「一緒にやらない」っていう提案もあって、今年の6月に二人で活動することを決めたんです。
(遠藤)それで本格的にやっていくならコンクールとかも受けてみようよってことになったんですが、重唱のコンクールっていうのがあまり無いんです。そのとき、唯一見つけた『東京国際声楽コンクール』で、それに応募して、予選を勝ち抜き、本選で奨励賞をいただきました。本当は優勝したかったんですが、二人で組んでまだほんの数か月だったし、この奨励賞は、これからの私たちの糧にしようと思いました。
(高橋)はい、私も悔しかったですが、次は頑張ろうっていう気持ちになりましたね。

1月27日がデビューコンサートだそうですね

(高橋)はい、1月の東京建物八重洲ホールでのコンサートに向けて、新曲をいっぱい作ってもらっているんです。
(遠藤)オリジナル曲もあるんですが、ソプラノにあった二重唱というのを作っていただいているんです。それと、クラシックのソプラノ二重唱も、これまであまり表に出てこなかっただけで、意外にあることがわかったんです。それらを発掘することもやってみたいと思っているんです。
(高橋)あと、ひとりだったらひとりで自由にできますが、二人だとそうもいかないので、今はアンサンブルの合わせを一生懸命準備しているんです。
(遠藤)実は、デビューコンサートはクラウドファンディングで資金集めをしているんですよ。
(高橋)そうなんです、クラシックの音楽家でクラウドファンディングをする人ってあまりいないんですよ。せっかくなので、インパクトに残るようなことをやってみたかったし、クラウドファンディングを通じて知名度アップにも繋がればいいなって思ったので、思い切ってやってみたんです。
(遠藤)そして、先日、ついに目標金額を達成しました!あと残り期間もわずかですが12月6日まで、ご支援を募集していますので、皆さまよろしくお願いします。

最後にデビューコンサートの意気込みをそれぞれお願いします

(遠藤)私の中での考えなんですが、もちろん正統派のクラシックのコンサートにしたいんですが、クラシックを今まで聴いたことがないという方もいると思うんです。お客様を飽きさせないためにも、トークあり、演奏はちゃんとするみたいな…、何か面白いことをしたいなって思っています。
(高橋)私もそうなんですが、がちがちのクラシックではなく、親しみやすいコンサートにしたいですね。これまではあまりトークはしてこなくて、正統派のコンサートをやってきたのですが、今回は、曲の説明や楽しいトークを交えながら、お客様との距離を縮めたいですね。トークは織り姫やってからだいぶん鍛えられましたよ、大丈夫です、采ちゃんにまかせっきりにしないで頑張ります。